3、下痢と漢方療法
下痢でご相談が多いのが過敏性腸症候群と潰瘍性大腸炎です。
一般的に
下痢症状が続いて、便意はあるが、トイレに入っても出ない、繰り返し腹痛と便意がくる症状に悩まれたことはありますか?
下痢便は一般的に水分が80~90パーセントのものをいいます。
酷いと米のとぎ汁状の便となり、粘液や酷い場合血が混じることがあります。
下痢でお腹が鳴るとき、腸がねじられるような痛み、ガスと水が混じって、張る感じがある。
下痢が連日続くと、肛門の粘膜を傷付けて、痔になることもあります。
主な原因として細菌、医薬品、食中毒、合わないものの飲食、寝冷え、ストレス、潰瘍性大腸炎、クローン病などがある。
○下痢の特徴
感染性腸炎:激しい腹痛・嘔吐・下痢
細菌性下痢:激しい下痢と腹痛
潰瘍性大腸炎:下痢と血便
クローン病:下痢と血便
過敏性腸症候群:下痢
膵臓性下痢:脂肪を含む下痢
続発性吸収不良症候群:下痢と脂肪便
腸結核:便秘・下痢
食養生
○お腹は冷やさないように腹巻やカイロで温める。
○過敏性腸症候群ではストレス解消が大切。
○急性の場合、安静にして水分摂取をこころがける、失った電解質の補給のため、スポーツドリンクやリンゴ、バナナなどを摂取する。
○1から2日絶食する必要がある場合があり、その後は消化に良いものをこころがける。
ジュースや清涼飲料、牛乳は避ける。
○水分補給は水以外ではスポーツドリンクやリンゴなどでナトリウム、カリウムなどのミネラルを補給する。
激痛の生じる場合は早く、病院に行きましょう。
いつまでも、下痢がだらだら、続く場合は漢方で体調を整える必要がありますのでご相談下さい。