7、卵管狭窄・卵管閉鎖による不妊
卵管は子宮広間膜の上縁に沿って伸びる管で、卵巣から腹膜に落ちた卵子を吸いとって、子宮まで運ぶ役目をします。
卵巣から卵管は構造上連結がなされていないため。
卵管切除や手術による癒着や淋菌・クラミジア感染症・子宮内膜症・腹腔内の炎症(虫垂炎)などの感染症による卵管炎などが卵管狭窄や卵管閉鎖を引き起こす例もありますが不明な場合もあります。
卵管障害は定期的な生理の回数を減らし、二つの卵巣から出る、ものが片方閉鎖していると、月経の間隔が2から3か月に一度、酷い方は半年、数か月に一度という場合もあります。
炎症により、卵管が周囲臓器と癒着してしまうと、卵管の蠕動運動が妨げられ、卵の輸送障害も生じたりする。
その結果、不妊症・子宮外妊娠・流早産や異常分娩の原因となることもあります。
卵管閉鎖は、狭窄よりひどく、卵管が完全に塞がっている状態のことを言います。卵管は左右一本ずつありますので、どちらか片方だけでも通っていれば自然妊娠できる可能性は十分にあります。
漢方的には
血の流れを良くする駆お血薬、身体の管の調節をスムーズにする補脾薬がよく使われます。